外交官の家
越前漆器【 山久漆工(株)】 × RAYNAUD( レイノー)
石川 紀久子 料理研究家 / 「麻布サロン」
テーマ :「 沢山の感動を今ここに回想して」

 

展示コンセプトについて
タイムスリップしたようなアメリカン・ヴィクトリアン様式の外交官の家。
各国で歴任し生活してきたことが、日頃のライフスタイルの中に存分に生かされていたということを今、ここに感じる。アメリカ人の建築家による設計の中に、内外からのお客様をお招きし、常に外交的に貢献していたその日常が想い浮かばれる。
あらゆる良いものを見て知り尽くし、遠い国から日本を見つめ生活していた素晴らしい経験が家の所々にうかがえ、自国の本物の良さをここに教えられる。
日本が世界に誇る伝統芸術である「漆・JAPAN」と、フランスのまさにネオ・ジャポニスム(Néo Japonisme)模様の器とのコラボレーション。テーブル上にもジャポニスムを取り入れ、室内の空間は「和と洋」、「新と旧」、「東と西」、「静と動」を意識し、それぞれの持つ互いの良い要素が調和し、引き立て合う。沢山の素晴らしい影響をもたらしてきた、古き良き日本の文化を今ここに回想し、それを受け継ぐ感性を大切にして、改めて見つめなおす…。

越前漆器 【山久漆工(株)】
越前漆器の始まりは、今から約1500年前、継体天皇がまだ皇子のころ、こわれた冠の修理を片山集落(現在の福井県鯖江市片山町)の塗師に命じられ、その見事なできばえに感動し漆器を奨励したことであると伝えられています。
創業80年を迎える山久漆工は、伝統漆器に加えて独自のマーケティングによる新作漆器の企画・製作を展開しています。器を重ねると花のオブジェになる酒器セット「Kasane SHUKI 花」、側板の3次元加工が美しく漆の陰影を表現する重箱「KasaneHACO 風」、陶器に通じる風合いの上塗り工法「とぎかすり」、白漆や蒔絵を用いて四季ごとに漆の世界を提案する「いとをかしシリーズ」など、コンセプトや創作工程を大切にした新作漆器を次々と発表しています。「これまでとこれから。こだわりと使い心地。“伝統”のうつくしさと“今”のかろやかさ。それを重ね、ひとつにしてゆく」という思いをこめたブランド名Kasane。山久漆工は、素材や塗りの重なり、技術と伝統の重なり、重ねて使う器の美しさなど、日本が誇る漆器を大切に伝えていきたいと考えています。
http://www.yamakyu-urushi.co.jp

 


RAYNAUD( レイノー)
レイノーは生粋のリモージュ焼きフランス陶磁器の歴史が始まったといわれる、人口約22万のフランス中西部の都市リモージュ。昔ながらの伝統を受け継ぐリモージュ焼きを創っているのは人口17万人の旧リモージュ市です。1849年に誕生したレイノーは、世界一の陶磁器を創るこの街で本物のリモージュ焼きを創り続ける数少ない伝統窯のひとつです。古くからフランス王室や大統領とのつながりの深いレイノーは、今なお世界中の著名人に愛用される世界の名品です。美食で知られるフランスの数々のレストランに選ばれていることも、レイノーの品質や風格を語るうえで見逃せない事実です。その気高く抜けるような白い輝きに魅せられ、今日では日本を含む世界中のレストランがレイノーを選んでいます。料理やレストランにもそれぞれ品格があるように、器にも品格があるのです。陶磁器の素材となるカオリン(陶土)は、レイノー独自のレシピによる最高品質のもので、生産は受注生産方式。レイノーはリモージュで生まれ育ったという自負と誇りを捨てることなく、頑なにリモージュ焼き本来の伝統を守り続け、高品質の陶磁器を創り続けていきます。

 

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